<ガス欠症状対策(検討編)> 06.8.21〜9.25

E36でサーキット走ると、困ったことにガソリン残量が半分位でガス欠症状が出ます。
Toshiの経験から言うと、大体症状が出るのは残量30〜35L位ですね。
318isでもそうでしたしM3Cでもそうなので、これはE36のガソリンタンクの問題だと考えられます。

ガソリンは水より比重が軽い(約0.75)ですが、そうは言ってもチョットでも少ない量で走ることが出来れば軽量化になります。
ノーマルでは残量35L迄しか減らせませんが、もし10L迄減らす事が出来たとするとマイナス25L=18.75kgの軽量化...
100分の1秒を争うレースでは、この重量差は無視できないですね。
それにガソリン搭載量が少なければ、万が一車両火災になってもより安全(?)です。(^^ゞ

そう言う訳で、ガス欠症状の原因を探り、対策を検討する事にしました。
もちろんコレクタータンク装着すれば問題解決する事は判っていますが、コレタンはコストが高いしガソリン臭くなるので、他の方法で(しかもリーズナブルな方法で)何とかしてみたいと思います。

※本レポートを参考に作業しようという奇特な方は、自己責任にてお願いしますね。(^-^;

先ずはノーマル燃料ラインの確認の為、各部をバラします。

燃料タンクの中身を覗いてみると、M3CなのにM3B最終型のポンプ(?)が付いていました。

うちの奴はこのタイプでした。
このタイプはETKだとM3Bの燃料ポンプって事になっているんですが...

まぁ〜、モデルチェンジ時期のBMWには良くある事ですがねぇ。(^^ゞ

他にも右リアフェンダー内にはEXPANSION_TANK、トランクのスペアタイヤ下にはキャニスター、と色々な物が分散して配置されています。

全体の構成はこんな感じですね。

フロアのセンターをプロペラシャフトが通る関係上、右側にメインポンプ・左側にサブポンプ(JETポンプ)があり、メインポンプからエンジンへ送られたガソリンのリターンは左タンクへ戻っています。

M3Cの燃料ラインが判って、持病の原因が想像できました。

ずばり、原因は左タンクのJETポンプ(右画像)の能力不足...って言うか、恐らくアクセル全開時はJETポンプが動いていない為ではないでしょうか...(;゚д゚)ァ....

※JETポンプとは...
水道を使って風呂水を汲み上げるポンプと同じ原理で、左タンクにリターンするガソリンの勢いを使って左タンクから右タンクへ燃料を送っているポンプです。


通常走行時はJETポンプの能力は十分足りており、恐らくガソリン残量が半分位になると右タンクにしかガソリンが入っていないと思われます。
実際、作業時はガソリン残量が約20Lでしたが、左タンクはスッカラカンでした。

この方式だと、通常は左タンクにガソリンがある時だけガソリンを左→右へ汲み出しているので、非常に合理的な設計なのですが、サーキット走行等で連続高回転をキープすると、JETポンプの動力となるリターン燃料が殆ど無くなり、JETポンプが作動しなくなると考えられます。

つまり、ガス欠症状が発生するプロセスは、

@高回転を多用する
   ↓
Aエンジンのガソリン消費が多くなり、リターン燃料が少なくなる
   ↓
B左のJETポンプが殆ど動かなくなる
   ↓
C左タンクから右タンクへ殆どガソリンが送られなくなり、右タンクはどんどん消費されるが、左タンクには燃料がそのまま残っている。
   ↓
D限界を超えると横Gで燃料が偏った時に、右のメインポンプ吸込み部分にガソリンが無い状態となる
   ↓
Eガス欠症状が発生する。

だと考えられます。


さて、何となく原因が判ったので、次は具体的な対策へ進みます...

 

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