ウェーブ飛行日のhodograph(ホドグラフ)

(小倉による説明の合成)風のホドグラフは横軸に風の東西方向の成分、縦軸に南北成分をとって、風をベクトルで表示したもの。ここで例えば700hPaの風ベクトルから850hPaの風ベクトルを引いたベクトルがこの二つの高度間の「温度風」である。温度風は層内の平均温度の等温線に平行で強さは温度の水平傾度に比例し北半球では高温部を右に見て吹く。ある一点のみの高度と風向の観測しかなくとも、風が地衡風であるという仮定が成り立てば、風向が高度の上昇とともに時計回りする場合(風の順転, veering)はその地点のその高度で暖気移流があり、反時計回りする場合(風の逆転, backing)には寒気移流があると見当がつく。

上記の説明は図がないので平明ではありませんが、日本で唯一まともな気象のテキストである、小倉義光「一般気象学」(東京大学出版会)は1999年に第二版が出ましたのでお試しあれ。

さて、wave飛行が板倉付近で行われた2001年1月6日の前後の館野のホドグラフを示します。1月4日は板倉から西に延びたコンバージェンスで軽井沢往復が飛ばれています。

ワイオミング大学のホドグラフは3時方向が西、12時方向が南となっています。

1月4日には上層まで西風で揃っています。気団の移入がない状態。これがもしかしたら良いコンバージェンスのできる条件の一つか? しかし前後のデータからして予測は簡単ではなさそうです。コンバージェンスは板倉から館野の距離(約50km)より小さなメソ現象ですし。

 

  西への雲道

          西への雲道(赤城・榛名)

 

  ウェーブ日

以下、板倉でウェーブ飛行の報告のあった日(1991年2月3日、1991年12月30日、1998年1月25日、1998年2月1日、2001年1月6日)とその前日のうち入手可能ホドグラフです。ワイオミング大のサイトには1995年以降のデータしかありませんでした。

畠本さんによる板倉でのウェーブの条件は以下の三つ。これらとの整合やいかに?

  • 850hpa以上で風向が280度から310度以内にそろっている
  • 850hpaで風速が15m以上・以後高度とともに風速が増大する
  • 850hpa以上に逆転層がある
  • 下図を見るとどうも風向は山頂付近が大事らしいですね。あまり厚い範囲で風向が合っている必要はないらしい。逆に高度記録狙いとなると厚さの影響が必要になるのかも??

      2100JSTデータなし

      

      

     

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