Discus、鼠に喰われる
2001年の耐空検査整備を2月4日にしていたところ、Discus bが鼠に齧られているのを発見。シートパンを取り外したら紙で巣を作ってました。
2000年5月の次に飛んだのは2001年1月4日。準備してる時にトレイラーの前部荷物置きに入れてあったペーパータオルのロールがガジガジに齧られているのを発見。「はてこれは? まさかまた? でも冬だしなー。まさかまた。」と思ったものの信じられなくて飛ぶ用意。コックピットに入れてあったパラシュートを出したら、シートパンの上に小さな鼠の糞を多数発見。げげっと思ったが糞はとても乾燥してたし何も(パラシュートは袋に入れてあってよかった)齧られてないので多分夏に一時入ってたものと考えて、糞を掃除して無事着陸。
実は1996年夏にこの機体をテキサスから持ってくる直前にも鼠にやられた。この時は発見が早かったのか糞と紙切れのみの被害。前兆はやっぱりペーパータオル。この時は「トレイラー引っ張って揺れたから擦れたのかな?」などと思っていたのですがやはり糞がコックピットに。飛行後にバルサンみたいのを炊いていなくなったかと思ったら、まだだめ。頭の後ろの荷物入れに新しく紙切れがちらばっているので覗いたら眼が合ってしまった。ゴキブリホイホイの鼠用のでかいのでようやく捕ることができた。
板倉の鼠はヒューストンの鼠と全く同じことをしたけどさらに今回は話題のP-チューブと静圧系のチューブを真っ二つに齧られてしまった。静圧の方は一瞬青くなったけど、遊んでる系で良かった。両方ともシリコンチューブ。ビニールチューブは齧られなかった。電線もやられたけど、硬いので被覆のみ。
そして隣のトレイラーのASW-24はショルダーハーネス(1年ものの新しいやつ)をはじめ布部分に甚大な損害が。シートパンの下の巣の近くでミイラ化した小さな鼠が見つかったそうです。
しかしどこから入るのでしょう? ヒューストンの時は直前に耐空検査で半日ばらした機体を半日草原に置いといたのでその時かと思ったけど、今回は鼠は逃げてるようだし(まだ見えないところにいるとか死んでるとかいう可能性もないことはない)。コブラのトレイラーざっと見たところでは入れそうもないのに。それにシートパンの下へどうやって入るの?
板倉ではMini Nimbusのラダー下の孔から尻尾が出ていて、須長さんが「こんなとこにはずれてくるようなゴムのシールあったかな?」と言ってひっぱったら鼠の死骸だった現場に居合わせました。その頃はMini Nimbusはオープントレイラーだったので、翼を挿す胴体の穴は板で塞いでました。
ASW-19Bは10年位前に耐空検査でやはりシートパンをはずしたら、スティックのちょっと前の下部の木製のバルクヘッドの穴に綿毛みたいなものが見える。「なんだこのごみは?」とひっぱったら出るは出るは。やっぱり鼠か何かの巣だった。主はいませんでした。これは組みっぱなしで格納庫に入ってるのに。やはり尾部最後部の孔か?
このASW-19Bの木製バルクヘッドはマニュアルに説明があって、「ちょうど良い強度のため木材を選んで使っているのだ(文句言うな)。」と書いてあります。
シートパンの下の巣と原材料のペーパータオルの歯型
一番下が真っ二つのシリコンチューブ。指先の被覆もやられてます。この電線の写真を見ると、1999年にスペースシャトルの電線のショートの騒ぎで出回った写真を思い出す。両方航空機仕様の電線なので良く似てる。
米国では東部で、アライグマの被害の話を聞きました。Eastern Sailplaneでマニュアルだけを送る話をしてるので、「マニュアルだけ欲しい人間が他にもいるのか?」と聞いたら、機内に置いておいたドキュメントを一式食べられてしまったという。アライグマの母はコックピットの中で子供を産んで、その後機内に戻れなかったらしい。子供のアライグマは食べ物がないので柔らかい紙をみんな齧ってしまったということのようだった。ちなみに私は鼠にドキュメントを齧られたのではなく、Experimental CategoryだったDiscusをStandard Categoryにするのに全部変更が入ったマニュアルが必要だったのでした。
耐空検査の整備では今回は鼠のおかげで胴体右下の長いゲルコートクラックが見つかりました。整備場は暗かったのでたまたま電球照明が透過してクラックが見えた。あせったけど、耐空検査員がよーく見た結果、ファイバーやレジンは影響なく、ゲルコートのシャープな割れなので目立ったようです。写真はぶれてるので太いように見えますが。
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