FAI-CIMP 2003
CIMP meeting held at Madrid on October 5, 2003. Scientific presentation was integrated with ICASM 2003 meeting held at the same building Oct.5-9. The Air Sports Medicine Panel was presented on Oct.7.
Minutes,etc Report of Japanese Skysports 2002-2003 Human Factor Trends in Glider Accidents in Japan(abstract) Human Factor Trends in Glider Accidents in Japan(slides) Japanese comments to antidoping code draft
FAI-CIMP(医学生理学委員会)2003報告
CIMP日本委員 嶋田 和人
1. 2003年のCIMPは航空宇宙の二大学会の一つ、ICASMの会期(10月5日から9日)と会場に合わせてマドリードの医学院で10月に開催された。http://www.icasm2003.org/
2. CIMPの管理事項の討議は10月5日に行われ、技術発表はICASMの場を借りてCIMP委員によるAir Sports Medicine Panelとして10月7日に実施された。http://www.fai.org/news_archives/cimp/000260.asp
3.
(以下議事)
まず各国代表の出席の確認と欠席連絡が行われた。
4. 各国のエアスポーツと関連医学活動の昨年度の報告があった。
5. WADA CodeのFAIエアスポーツへの適用について議論が交わされ、‘CIMP Recommends FAI to accept the WADA code’が採択された。この議題は例を見ない激論となり、グアテマラと日本のみ反対票を投じ、10対2での採決結果となった。
(ア) 日本の反対理由は内容よりも組織論であり「CIMPはWADA codeをエア・スポーツに適用した場合の影響について明らかにして採択の是非はFAI総会に託すべきである」というものである。
(イ) グアテマラ委員からは人事の問題から同国内でのドーピングコントロールが医療の側面が欠落したものとなっており、競技者の健康が損なわれるとの論議があった。
(ウ) CIMPでの議論の内容についてはCIMPセクレタリーである英国委員(BGA所属)のDr.Saundbyが総会への報告に反映することとされた。
(エ) 現在スイスでの国内選手権で実現されているような、最低水準の規制内容を推すべきであるとのコンセンサスは日本も与えている。
(オ) 例えばスペインでは検査の実施件数がエアスポーツでは年10検体ほどの割り当てであるとのこと。
6. 役員改選が行なわれ、CIMP Presidentはスペイン委員のDr.Ortizを再任、セクレタリーの英国委員Dr.Saundbyも再任。Vice Presidentはキプロス委員Dr. Christophides、フィンランド委員Dr.Vapaavuoriとイタリア委員Dr.DalMonteが再任され、新たに日本委員の嶋田が選出された。
7. 来年の開催地は立候補地がなく、規定によりローザンヌとなった。6月上旬開催予定。
8.
(航空協会の施策への提言)
本年も昨年に引き続きドーピング対策が主なトピックである。ヨーロッパでは政府がドーピング検査の費用を負担しているものの航空スポーツにおける実施規模は極めて小さい。しかしアテネオリンピックを2004年夏に控え、各競技団体にはドーピング対策の記述を大会開催規定に盛り込むよう指導するべきである。
また国内で開催されるFAI大会では航空協会も主催者に並んで検査の実施の権限を持つことを意識されたい。
実際に支出される検査費用の額はドーピング対策の運用ポリシー次第であるが、他の小さな非オリンピック競技団体でも実施される方向にあり、JADAを利用しながら検査費用の助成獲得についても作業を進めるべきであろう。
資料掲載はhttp://www18.tok2.com/home/soar/med/cimp2003/cimp2003.htm