北海道新聞2001年7月9日記事
【モスクワ9日本田良一】日本人三人と米国人機長一人の四人が乗って、函館空港からロシア極東・マガダンに向かっていた小型プロペラ機が八日午前、宗谷岬の北東四百キロのオホーツク海上で消息を絶ったが、約十六時間後の九日未明、同岬北東約四百七十キロの地点で航行中のロシアの運搬船が救命ボートに乗り移って漂流中の四人を発見、救助した。不時着水に成功し、四人とも健康状態は良好という。
会社経営山県有徳さん(52)=東京都渋谷区=、同居田勝義さん(42)=京都市西京区=、会社員菊川晴子さん(28)=同=、米国人パイロットのマイク・スミスさんの四人。四人とも操縦を交代することがあるという。
飛行機はスイス製単発プロペラのピラタスPC12型。新千歳空港を起点とした小型機による世界一周にカナダから途中参加し、那覇空港にゴールしたうちの一機。同機は函館空港で給油後、単独で八日午前九時十二分に離陸、同日午後三時ごろ、マガダンに到着する予定だったが、午前十一時半ごろ、遭難信号を発して消息を絶った。エンジン停止の原因は、燃料噴射部の凍結らしい。
ロシア非常事態省などによると、四人は日本時間九日午前三時三十五分、北緯四九度〇一分、東経一四五度三二分のオホーツク海上で、ロシア船「フドージニク・レリフ号」に発見され収容された。
ユジノサハリンスクのサハリン税関などによると、四人は九日午後二時すぎ、同税関のヘリで運搬船からユジノサハリンスクに到着予定で、ただちに日本総領事館に引き渡されるという。
一行は世界一周を終え、機体を返却するため、マガダンを経由して、北米に向かう途中だった。
ロシア国境警備隊の航空機や海保の航空機、巡視船などが捜索していた。
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