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FORESTRY
◆日本の森林の面積は約2,500万ヘクタール。これは国土の面積の67%にも当たります。経済協力開発機構(OECD)加盟国のなかで国民1人当たりの国内総生産が1万ドル以上の国は21カ国ありますが、森林の割合が60%を超えるのは、日本のほかにはスウェーデンとフィンランドだけです。工業先進国でありながら、日本の森林資源は世界に誇れる素晴らしいものなのです。
日本の森林の内、国有林と公有林が合わせて2/5。残りの3/5に当たる1,457万ヘクタールが民有林です。また、天然林は日本の森林の3/5。残りの約1,000万ヘクタールは人工林が占めています。因みに1,000万ヘクタール以上の人工林を持つ国は世界で4ヵ国だけ。森林は石油のような化石燃料などと違い、再生産が可能な資源。天然資源に乏しいわが国にとって貴重な財産です。
日本の林業は戦後から昭和30年代にかけての住宅建築ブームの時に大変賑わいましたが、昭和39年に木材輸入が完全自由化されると、安い輸入材に押されて低迷を続け、平成9年の木材の国内自給率は20%を割り込むまで低下してしまいました。
森林は放置しておいて勝手に育つものではありません。特に人工林は植樹から伐採までこまめに手を入れて、途切れること無く、世代を更新していかなくてはなりません。現在の日本の人工林の7割は、昭和30年代以降に植樹された樹齢35年以下の若い森林で、目下生長中の段階にあります。樹種はほとんど針葉樹で50%がスギです。スギは樹齢50年程度で伐採して販売されますから、これから国産材の供給量がぐんと増える時代になるわけです。 でも、これらの若い人工林は間伐などの手入れをしてやらないと、製材として利用価値のある資源にはなりません。ところが今、300万ヘクタール余りの人工林が荒れた森林として放置されているのです。しかも、そうした森林は年々増えている。手遅れになる前に何とかしないと、折角の人工林の多くが無駄になってしまいます。
最近では、環境意識やアウトドア指向が高くなって、森林レンジャーや樹木医など、森林や樹木を相手にする職業に若者の関心が集まってきていますね。でも、本当の意味で日本の森林が持っている豊かな可能性を引き出すのは林業であり、下刈りや間伐などを行う林業就労者なんです。肉体的にはハードな面がありますが、都会では望むべくもない恵まれた自然環境を職場にし、時間に追われることも少ない。また、環境保全という観点からも社会的意義の高い仕事です。 しかし林業就労者の高齢化、減少によって人手が不足し、日本の林業はその力を十分に発揮しているとはいえません。これからの10年〜15年がもっとも人手がいる時期なのに、人手不足は年々深刻になってきています。
◆林業とは?(鰍「ぶきの場合)
除伐・枝打ち
除伐は、苗木の生育を邪魔する灌木等を切り取る作業です。これを怠ると活力ある森林を育てることはできません。 枝打ちの目的は節のない高級な材木を作ることにあります。8年生前後から始め、まずは地面から手の届く範囲の枝を落とします。次の段階としては梯子を使い、さらに上の枝を払います。
間伐
植林して10年以上経過すると苗木が生長して混み合い、日照が十分得られなくなります。曲がってしまった木や他の木の生長を妨げている木を間引くことで十分な日照を確保し、健康で価値のある木を育てるのが間伐の目的です。
主伐
植林後、およそ40年以上たって木材として利用できる大きさになった立木を収穫する作業です。これまでは樹木の水分が少なく、品質の高い製品ができるよう、乾燥した冬に伐採されていましたが、伐採・乾燥技術の発達により、通年で作業を行っています。
この作業に付随して、林内の作業道の開設、収穫した立木の搬出、下草刈りなどの作業があります。
これは僕の勤める鰍「ぶきの作業であり、各地の森林組合・林業会社では植林・地拵えなどの作業があると思われます。
◆林業への就労
森林組合
森林組合は森林所有者の協同組織で、平成8年度現在で全国に約1,400組合があります。組合員の森林を中心に地域の森林資源の管理・運営を図るため、造林・育林、伐採の作業を請負うなど、様々な事業を行っています。また、地域特産の林産物の販売なども行います。各地の森林組合で新規就労者を募集しています。
民間の林業会社など
民間の林業経営体は、個人規模の林家を含め全国で286万以上。その内、企業は約4万4,000社あります。こうした企業に就職し、造林や育林、林道などの環境整備、収穫を仕事とします。
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