E331系
車体の安定性向上、台車の数を減らしてコスト削減、さらに広い車体を…そんな通勤型車両を目指した試験車両「AC@train(E993系)」の実用版として登場した車両。非常に特殊な存在ですが、量産先行車としての扱いを受けているのでこれでも0番台です。900番台ではありません。京葉線で、2007年〜2010年に営業を兼ねた試験を行い、今後増やすかどうかを決定する、ということになっています。

連接車体のメリットのもう1つ大きな点として、通常の列車のような貫通構造がなくても車体としては全く問題が無い、という点が挙げられます。それゆえ、定員も増加することになりこれもこの車両の1つのメリットとされていたのですが、安全対策上貫通扉を設けざるを得ない状況になってしまい、この点では逆に車内の壁が多いので厄介になってしまいました。この点は今後の課題と言えるのかもしれません。

京葉線の運用においては、初期不良、ドアのトラブル、運転できる人が少なすぎる…など、様々な理由で何度も運用から離れたり復帰したりを繰り返していましたが、そうこうしている内に京葉線にE233系が導入されたため、この車両が増備されることは残念ながらもう無さそうです。現在は海浜幕張の車庫の中にずっと留置されており、今後運用につくことはもう厳しそうな状態です。何かいい活用の方法が見つかればいいのですが。

上写真はAK1編成、舞浜にて。
簡単な年表
2006/3/9 甲種回送される
2007/3下旬 運用開始(土休日限定)
2007/4下旬 不備が見つかりいったん運用離脱。
2008/12/23 本格運用開始(土休日限定)
2009中頃 ドア故障で運用離脱(・ω・`)
最終更新:2014/2/20
【編成別】1枚追加
【映像】3点追加



【写真】

E331系は連接車体を採用しており、7両ごとに分けることができます。
検査時などは7両ずつに分けて回送することが多いようです。

撮影場所:幕張〜幕張本郷



〜編成別〜
AK1編成

幕張〜幕張本郷
回送
西船橋
回送
検見川浜
回送
検見川浜
回送
新習志野
回送
新習志野
海浜幕張行き
新浦安
快速 東京
蘇我
京葉線
蘇我
快速 東京
海浜幕張
京葉線
海浜幕張
快速 蘇我
南船橋
京葉線
市川塩浜
京葉線
南船橋
京葉線
舞浜
京葉線
海浜幕張
快速 蘇我
舞浜
快速 東京
舞浜
京葉線
舞浜



〜形式別〜
クハE331-1

14号車。蘇我寄り先頭車です。
当たり前ながら片方の台車は連節構造じゃないので、他の号車と比べると
やや長い車体になりました。

台車について…蘇我側はこの車両のもの。13号車側は不明。
モハE331-1

13号車で、両方の台車が連接車。
12号車側についている台車にモーターが設置されています。

台車について…14号車側は不明。12号車側はこの車両のもの。
サハE331-1

12号車。13号車との間にモーターついてるのにサハ、ということは
モーターがある側の台車はおそらく13号車のものなのでしょう。

台車について…11号車側がこの車両のもの。
モハE331-2

11号車。多分、13号車と同じタイプの車両です。
10号車側の台車にモーターが付けられています。

台車について…10号車側がこの車両のもの。
サハE331-501

10号車。パンタグラフついてますが、あくまでもサハです。
11号車用にパンタグラフをつけているのでしょうか。

台車について…9号車側がこの車両のもの。
モハE331-3

9号車。8号車側の台車にモーターが付いているようです。

台車について…8号車側がこの車両のもの。
サハE330-1

8号車。8〜14号車と1〜7号車で連接構造が1まとめとされており、そのため8号車と
7号車は長い車体となっています。8号車と7号車で基本的にあまり違いはないのですが、
8号車の7号車寄りの台車がかなり車体端の方にあるのがポイントです。
ここまでは川崎重工の製造。

台車について…7号車側がこの車両のもの。
サハE331-1001

7号車。8号車の車両を逆向きにした感じの窓&扉配置になりました。
ここから1号車までは東急車両の製造となります。

台車について…8号車側はこの車両のもの。6号車側は不明。
モハE331-4

6号車。5号車側の台車にモーターが積んであります。
弱冷房車です。

台車について…5号車側はこの車両のもの。7号車側は不明。
サハE331-2

5号車。弱冷房車です。

台車について…4号車側がこの車両のもの。
モハE331-5

4号車。3号車側の台車にモーターが積んであります。

台車について…3号車側がこの車両のもの。
サハE331-502

3号車。パンタグラフは4号車用のものです。

台車について…2号車側がこの車両のもの。
モハE331-6

2号車。1号車側の台車にモーターが積んであります。

台車について…1号車側がこの車両のもの。
クハE331-1

1号車。台車は東京側のものだけのようです。

台車について…東京側がこの車両のもの。



〜座席〜
一般優先席説明
座席A

E331系で初めて見るタイプの座席。背面と座面のモケットが同じで、背面が割とまっすぐなのが特徴。
座り心地としては、背面は少々固めなものの座面は柔らかめ。座り心地は割と良いみたいです。
座席B

こちらは見慣れたタイプの座席。座り心地はE231系とE233系の間くらいな印象。
設定なし 座席C

直線的な座席。1号車と14号車にあるボックスシートの間に設置されています。
ボックスシートも、基本的にはこのタイプの座席を基にしたものとなっています。
見た目通り固いイスですが、座り心地は案外悪くありません。なかなか快適。



〜車内〜
車内(1・14号車)

先頭車となる1号車と14号車の車内はなかなか変わった構成になっています。
何が面白いかと言うと、一番先端寄りのドアと次のドアの間の座席がボックスシートになっていること。
京葉線は通勤路線なものの意外と乗車時間は長いので、こういうものがあるとちょっと嬉しいかもしれませんね。
なお、先頭の扉の前にあるわずかなスペースは車いすスペースとして利用しています。

座席は↑のBとCを使用しています。
車内(7・8号車)

連接台車なのは片方の台車だけとなっているので、少々車体の長い7・8号車。
これらの車内は基本的に他の中間車と構成は変わらないのですが、座席はBを使用しています。

座席は↑のBを使用しています。
車内(それ以外の中間車)

その他中間車の車内はこんな感じ。基本的にはE231系がもとになっていますが違う部分も散見されます。
座席は↑のAを使用。要するに、E331系の座席はAタイプが標準です。



〜ドア〜
ドア

基本的にはE531系を基にした黄色テープ付きの化粧板が無い扉なのですが、異なる点が2つほど。
1つは、黄色テープを貼る都合上E531系では扉の取っ手の位置が違っていたのですが、E331系では
これが元に戻ったこと。もう1つは、そもそもドアの材質が違います。そのため、少々白っぽい色に
見えるのではないでしょうか。触ると少しザラザラしています。

ドア上の案内表示機はE233系0番台に設置されているものと同様です。
貫通扉

E331系での狙いは、連接台車の採用により、1両1両の間の貫通路も車内として利用することで
立ち席定員を増やす、ということでもありました。そのため、当初は貫通扉がなかったのですが、
安全対策によりこの扉の設置を命じられてしまいました。そのため、この面ではE331系は成功とは
言いづらいのかもしれません。でも今後には期待していいのではないかと!

ちなみにドアの材質は側扉同様、なんかザラザラしてます。



〜Others〜
パンタグラフ 台車 吊り革 吊り革(優先席) 車椅子スペース 座席仕切
扉上LCD案内装置 運転台 車内車番表記
クハE330-1
転落防止幌 車外スピーカー 側灯
側灯 前面ライト



〜行先表示〜
回送 快速 東京 快速 蘇我 海浜幕張 京葉線



〜車両の音〜
・E331系走行音

京葉線:南船橋〜海浜幕張(4分43秒:1.5MB)
京葉線:海浜幕張〜検見川浜(2分20秒:763KB)
京葉線:海浜幕張〜新習志野(3分43秒:1.18MB)

一応、DDMとはいえVVVFインバータ制御車であるはずなのですが、モーター音は殆ど聞こえません。起動時に201系のような低音が少し響いた後、旅客機が誘導路を走っているときみたいなモーター音が少しだけして、そのあとはジョイント音が聞こえるのみとなってしまいます。京葉線の車両の中では間違いなく一番静かな車両でしょう。熟成しただけあり、完成度は高いように感じます。

ちなみに、DDMの試験は103系を用いて行われていました。




〜映像〜

・E331系 舞浜発車(youtube)

他の車両の発車と比べると明らかにジョイント音が異質。運用離脱になった回数数知れず・・・という車両ではありますが、個人的には地元千葉県にこういった革新的な車両が走っているというのは嬉しいです。 運用まで相当熟成しただけあって乗った感じもすごく良かったと素直に思いますし、これからもE233系に押されつつも活躍を続けてほしいなぁ、なんて。

2010/4/17 もちろんAK1編成


・E331系ドア開閉リニアモーター式(youtube)

E231近郊、常磐、試作、E531の各系列で用いられているリニアモーター式のもの。E331系ではやはりスクリュー式のものと同様、扉の材質は既存のものと異なっていますが動きと閉まりきった時に「ガチャッ」とはっきり聞こえることに変化はないようです。

・E331系ドア開閉スクリュー式(youtube)

E331系は、扉のデザインは既存の車両と同じものの扉の材質が違うようで、若干白っぽい色をしています。E231系などと比べてさらに幅広な車体になったので、扉の材質がそのままでは何かとマズかったのかもしれません。 E331系の扉はスクリューとリニアモーターの2タイプが1編成内に両方存在しています。個人的にはスクリュー式の方が静かで好印象ではありますが、扱いやすさ的にはどちらに軍配が上がるんだろう・・・。



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