第25章 試合の勝敗
第77条
試合の審判は、1人のレフェリーと2人のジャッジによって行われる。
世界戦は4人制(ノンスコアリング・レフェリー及びスコアリング・ジャッジ3名)の場合もある。各審判員は勝敗の決定に対しては平等の1票を有する。2票以上を獲得した者を勝者とし、他を敗者とする。もし、それが2票に達しないときは、ドロー(引き分け)とする。レフェリー(審判)の下した決定は最終である。レフェリーが下したすべての試合に関する判定は、採点表記載ならびに集計の誤りおよび審判員に不名誉な事実が会った場合を除き、コミッション以外によって変更されることはない。
第78条
試合の特典はつぎの4項目を基準として評価、採点される。
1.クリーン・エフェクティブ・ヒット(正しいナックル・パートによる的確にして有効なる加撃。有効であるかないかは、主として相手に与えたダメージに基づいて判定される)
2.アグレッシブ(攻撃的であること。ただし加撃をともなわない単なる乱暴な突進は攻撃とは認められない)
3.ディフェンス(巧みに相手の攻撃を無効ならしめるような防御。ただし攻撃と結びつかない単なる防御のための防御は採点されない)
4.リング・ゼネラルシップ(試合態度が堂々としてかつスポーツマンライクであり、戦術、戦法的に相手に優れ、巧みな試合運びによって相手を自己のペースにもっていくこと)
第79条
採点は『10点法』による。その分類は、試合内容によって次の4段階とする。
1.10=10(互角の場合)
2.10= 9(若干の勝ちの場合)
3.10= 8(ノック・ダウンまたはこれに近い状態をともなう明らかな勝ちの場合)
4.10= 7(相手が全くのグロッキーでノックアウト寸前の圧倒的な勝ちの場合)
〔備考〕10=6はつけず、この場合は当然TKOである。
第80条
試合判定の分類はつぎの6種類とする。
1.デシジョン(判定)
ラストラウンドの終了後、審判員の採点結果(第77条)によって勝敗が決定した場合。
2.ドロー(引き分け)
イ 審判員の採点が双方2票に達しない場合。
ロ 試合の前半において起きた偶然のバッティングにより一方又は双方が試合続行不能の場合。
ハ 双方同時ダウンでカウント・テンでも立ち上がらない場合。
ニ 双方同時ダウンでかつ、双方が80条3項ハ(ダウン3ルール)に該当する場合で双方がカウント・テン前に立ち上がった場合。
3.ノックアウト(KO)
イ ダウンして10秒以内に試合を続行できない場合。
ロ ラウンド開始後10秒を経過しても試合をしない場合。
ハ 1ラウンド中に有効打による3度のダウンがあった場合。
ニ 試合中リングより落ち20秒以内に戻れない場合。
ホ 有効打によるダウンで、レフェリーがカウント中セコンドがタオルを投入した場合
4.テクニカル・ノックアウト(TKO)
イ 負傷のため、これ以上試合続行が不適当とレフェリーが判断した場合。
ロ 試合の後半に起きた偶然のバッティングにおけるそれまでの得点が少ない方。(TKD=負傷判定)
ハ 実力に格段の差があって一方のボクサーが甚だしくダメージを蒙って試合を停止した場合。
ニ ラウンド進行中チーフ・セコンドがタオルを投入し、もしくはラウンドとラウンドの間に棄権を申し出て、レフェリーがこれを認めた場合。
ホ ドクターが医学的見地から試合停止をレフェリーに勧告した場合。
ヘ 反則を犯したボクサーが負傷し試合が停止となった場合。
5.ファウル(反則失格)
審判ルール第89条の故意のファウルを犯してレフェリーが失格を宣し試合を中止した場合。
6.ノー・コンテスト(無効試合)
天変地異、観衆の騒ぎ、リングの破損、電灯の故障等によって試合続行が不可能とレフェリーが認めた場合、また双方でルール違反を起こしたり、両ボクサーが八百長もしくは馴れ合いないしはコミック・ショー的な試合をし、またはしばしばの警告にもかかわらず試合に誠意を示さなかった場合でレフェリーが双方を失格とした場合。
|
|||
|
|