年末出水への旅 また行くのかい何度自分を取り戻したら気が済むんだい?の巻


 2006年もいよいよ終わろうとしている。時間が比較的とれる今年は再び出水へ行こうと決めた。口の悪い周囲からは「また行くの?」「何回自分を取り戻したら気が済むんだ?」なんて嫌みを言われたが、思い立ったら後には引かない私、26日の夕方に出発して29日に帰ることに決めた。もう行くしかない!

12月26日(火)
16時
 2日と1時間休みを取って、職場を出発。今回は出水のツル監視カメラに写る映像を職場のみんなに見てもらおうとしっかりと宣伝しておいた。明日の9時にネットで見てくださいとお願いした。前回は誰も見てくれなかったが(泣)今年は見てくれるのかな?相変わらず雨は降り続いている。

17時10分 
 徳山IC出る。ここまで通勤割引で半額だ。今回はETCがあるので高速も使う旅だ。このあたりにくるとすっかり天気も回復した。やはり行いのいい人間は違うなあ〜。しばらく下を走ることにする。

18時51分
 埴生の「みちしお」到着。と言っても本当は行き過ぎてしまった!最近バイパスができたので道が変わってしまい入り口がわからず、Uターンせざるを得なかった。大きなドライブインで食事のほか風呂や休憩所まである。今度は風呂に入ってみようかな?金額も700円とまずまずだった。食堂でかき揚げと冷奴を食べて腹ごしらえ。ゆっくり休憩していたら20時になってしまった!前回と同様にみちしおタオルをいただいた。



20時30分
 下関市内で給油。なんだか広島より高いぞ?128円!広島では124円なのに!下関ICより再び高速へ入る。いよいよ本州とお別れだ。イーグルスの「TAKE IT EASY」をかけると自然とアクセルを踏み込んでしまう。九州道をセレナ爆走!

23時09分
 宮原SA到着。熊本の八代 ICで出る直前のパーキングだ。0時を過ぎないと深夜割引にならないのでしばらくここで時間稼ぎ。しかし最近のSAはきれいになったなあ。地元のヤンキーらしき3人組がしゃべっていた。おおイントネーションが熊本だ〜!K先生のしゃべり方と一緒!

12月27日(水)
0時
 八代IC出る。ぎりぎりだったので心配だったが何とか3割引だった。ここから1時間走らないといけない。居眠りしないように注意して運転する。途中九州新幹線の新水俣駅を見る。新幹線もついにここまで開通したのだなあ。

1時23分 
 出水着。いつもの鶴見亭駐車場に車を入れる。ここまで520.8キロ。トイレで歯磨きをして仮眠をとる。今年は高速を使ったので十分な睡眠がとれそうだ。空は満天の星空。朝焼けに舞うツルを撮影するぞ〜お休みなさい!

5時30分 
 起床。顔を洗ってコンビニで朝食を買い込む。下水流にあったファミマが以前つぶれていたので、福ノ江のサンクスまで行かないといけなかった。でもここもファミマだったような気が?まあいいか。

 朝食後、トイレに行ったりもたもたしていると、いつの間にか東の空が赤くなっている。やばい!急げ!東干拓の教えてもらった場所に急ぐ。もうすでに数台の車が来ていた。ちょうど東側の展望が開けていて、カメラを向けるのに絶好の場所だ。早速レンズをセットして試し撮り・・・のはずが・・・シャッターが下りない!朝日は徐々に昇ってくる。ますます焦る。何しろAFのカメラを扱ったことがないので・・・設定が暗すぎてシャッターが下りないことがわかった。何とか設定変更して撮影開始。最初はなかなかいい場所をツルが飛んでくれず、うまくいかなかったが、徐々に赤い空をバックに飛んでくれたので何枚か納得のいくカットが撮影できた。やはり80〜200ミリはいいなあ。しかしデジタル、シャッターを切りまくった。100枚近く撮影した。しかし2GBのCFカードなので残り撮影枚数が少なくなった。車の中で写真の選定を行う。デジタルはすぐに見られるのでいいなあ。



8時30分
 これで今回の第一の目的を果たした。次は観察カメラ出演だ。時刻は8時過ぎ、車を荒崎の方へ回す。車を止めて210円払って観察センターの中へ入る。2階の展望所に出るとすでに2人の人がいた。ちょっと恥ずかしかったが9時にパフォーマンスをすることにする。すると職場の同僚から電話が入った。「もう見てますよ!」今年はちゃんと覚えていてくれたらしい。さっそくカメラに向かってピースをし、持ってきた紙を広げてみせる。その様子を携帯で撮影してもらった。これで学問のスズメは出水まで渡ったことになる(一部だけで受けるネタです)。



ネット出演中の私。手に持っているのは学問のスズメ!


9時30分
 カメラ出演を無事果たし、あとは観察センター前で飛ぶツルの撮影だ。しかし餌を食べ始めたのでなかなかいい位置を飛んでくれない。結局2時間以上粘ってしまった。今日は本当にいい天気だ。青空をバックに飛ぶツルをいいアングルで撮りたい。



11時30分頃
 ひととおり飛ぶツルを撮影したので、車に乗り、東干拓へ移動する。東干拓では数人のバーダーが観察撮影している。ふと見るとなんとカナダヅルが2羽すぐ近くにいるではないか。早速撮影。カナダヅルのツーショットなんて珍しい。この2羽はいつも一緒に行動している。おそらくつがいだと思われる。長年通っているが、カナダヅルをつがいで見たのは初めてだ。オスは時折首の羽をふくらませてナベヅルを威嚇していた。近くで見ると微妙にオスの方が大きい。ほどなく干拓地の一番奥にいるクロヅルも確認することができた。あっさりツル4種制覇完了。


撮影中の人々


カナダヅルの夫婦

13時頃
 撮影も一段落し、観察センターの食堂で昼食をとることにする。気合いを入れすぎたせいか少々疲れたので、うどんをすすりながら撮影画像のチェック。ぶれているものやピンぼけのものを削除する。食堂では鹿児島弁が飛び交う。熊本もそうだが九州のイントネーションは特徴がある。しばらく休んで再び出発。東干拓へ移動する。



13時30分頃
 東干拓へ移動する途中、古浜から曲がって干拓に入る直前の二番穂が実っている田にツルの群れが下りていた。その中に白っぽい姿が。双眼鏡で見るとクロヅルだ。結構近いところにいる。撮影成功。すると何かに驚いたのか飛び立ったのでその場面も撮影できた。(決して私のせいではありません!)まいったな〜これで撮るものがなくなっちゃった。でも何が起こるかわからないので撮影できるときに撮影しておかなくては。東干拓と荒崎を往復してナベヅル・マナヅルの家族群を撮影する。飛ぶ姿と同時に家族群の良い姿を撮るのが私のテーマだ。なかなかこれが意外と難しい。1羽がいい表情を出しても他の個体の表情が悪いと絵にならない。難しいなあ〜。


クロヅルが飛んじゃいました

15時頃
 ツルにも飽きたので、ほかの場所も見てみることにする。東干拓の端っこでツクシガモ発見!意外と近くにいたので数枚撮影する。しかしすぐ飛ばれてしまった。その後学生時代にシロハラクイナとかが見られた豚小屋ポイントへ行ってみると、あたりはすっかり伐採されて変わっていた。しかし、川の中のホテイアオイは健在だった。牛糞が積んであるところもチェックしたが、変わったものはいなかった。ここを鶴見亭から歩いて来たよなあ。ホント寒かった思い出がある。今ではこうやって広島から車、出世したものだ。


ちょっと暗かったツクシガモ


豚小屋ポイントは様変わり

16時頃
 雲が広がってきて、夕焼けは望めそうにないので、夕方の撮影はやめにすることにした。入浴の準備をする。またまた鶴の里の温泉にお世話になる。ここのお風呂は泡風呂やジェット風呂もあり、浴槽も広くて最高だ。前回の反省から、今回はバッテリー充電用に三つ又タップを持参した。扇風機のコンセントをはずしてこれにつなげるのだ。脱衣所でこっそり充電するというわけだ。しかし、その必要はなかった。今回はあいているコンセントがあったので難なく充電ができた。しかし、扇風機が壊れていて、スイッチの固定用に缶ジュースのプルリングがぶら下げてあったのには笑った!



 お風呂で1時間ゆっくりして、ついでにここの食堂で晩飯にする。以前食べたショウガ焼き定食を注文、ボリュームがあっておいしい。今回はビールを我慢して水にする。テレビをつけてもらってみると、明日からさらに寒気が南下してくるようだ。福岡は雪のよう、あさって帰ることができるのかな?しかしあさっては福岡も晴れなのでまあ大丈夫だろう。とりあえず明日は川内の高江へ行ってカラフトワシを見ることにする。



20時
 駐車場に戻り、歯磨きをして就寝。こんな健康的な一日はいいなあ。車のベッドは本当に快適だ。ぐっすり眠ることができる。それでは皆さんおやすみなさ〜い!

12月28日(木)
5時30分
 起床、空は真っ暗で風は寒い。雨もぱらついている。今日は朝焼けは無理のようだ。初日に撮っていて正解だった。それでも一応準備だけはする。コンビニで朝食を買い込み、洗面を済ませて東干拓へ向かう。雨はますますひどくなり、写真撮影はあきらめてビデオの映像を撮ることにする。東干拓へ飛んでくるツルの群れをビデオで撮影。やはり動画は迫力がある。撮影を終えると、川内市へ移動する。

9時
 川内市高江へ到着。干拓地へ下りるとすぐに畑にタゲリが下りていた。何気なく双眼鏡でのぞくとなんとハヤブサだった。これが噂のツンドラハヤブサか。数枚撮影をする。車をもう少し寄せようとしているとしまった!飛ばれてしまった!まあでも数枚撮影できたので納得する。事前に教えてもらっていたカラフトワシのとまるポイントに移動するが、姿が見えない。今日は風が強く、杉の梢にはとまりにくい天候なので、山の奥の方へ隠れているようだ。しばらく干拓地の中を車で回る。数人のバーダーがいたが、毎度おなじみの写真家のYさんの姿もあった。Yさんはハヤブサに興味があるようで、ハヤブサが2羽けんかしていたシーンを必死で撮影していた。


高江の干拓地


噂のツンドラちゃん。胸が赤褐色に汚れてます。

10時頃
 なかなかカラフトワシは姿を見せない。仕方がないので他の鳥を探す。畑にはタヒバリがたくさんいたが、そのうちの一羽が「チー」と鳴いて飛び立った。双眼鏡を向けると背中にはっきりとした筋が見えた。ムネアカタヒバリの冬羽だった。久々に見ることができた。そのほかの鳥はノスリ・チョウゲンボウといったところだった。


ノスリは愛想なくすぐ飛んじゃった。

11時頃
 本当に出現しないので、川内駅へ買い物に行くことにした。事前に教えてもらったとおり、川内駅に車を止める。駐車場は30分無料になっていた。駅の土産物店で焼酎を買う。以前から好きだった「蛮酒の杯」ともう一つおすすめの焼酎「薩摩宥印」を買う。前者の方はM先生へのおみやげだ。駐車場に戻ってふと昼食を済ませようと考えた。駐車してすでに20分たっていたのでせこい私は車を隣のレーンに入れ直した。こうすればあと30分稼げる(本当にせこすぎる私)。そして再び駅に戻り、うどん屋で昼食をとった。すると店内に焼酎「紫美」がおいてある。これって以前販売されていない幻の焼酎ってテレビでやってたものじゃないの?



12時 
 ふたたび高江に戻る。しかし、カラフトワシは全く現れる雰囲気なし。もういいやとあきらめモード。干拓地の全景を撮影して出水に戻ることにする。

こんな看板もありました


川内駅のトイレにおいてあった謎の大根!

13時
 再び出水に戻った。ナベヅルとマナヅルをもう少し撮影したかったので、東干拓を回る。やはり二番穂の実っている田にいるのが背景がきれいでよい。天気は相変わらず悪いが、ISO200なのでシャッタースピードが稼げる。1時間ほど撮影して疲れてしまった。そろそろ荒崎へ戻ろうと思い、東干拓のツル監視所に寄ってみるとなんとカナダヅル2羽が一番前で採餌しているではないか。撮影しないわけにはいかないでしょう。天気が悪いが撮影する。するとその横にはクロヅルが、そしてもう1羽クロヅルが!撮影しているうちに、4種のツルが同じフレームに収まってしまった。これってなかなかないよねえ?


4種すべています!わかりますか?

14時30分
 荒崎へ移動する。そろそろ店じまいかなと思っていると、雨と強風のなかで、ほんの一瞬雲が切れて日が差し込んできた。するとなんと!空に見事な虹がかかっているではないか!絶好のチャンスだ!80〜200oをあわててセットしシャッターを切る!なかなかいいカットが撮れた。


虹とツル

15時

 もう十分満足した。さあ明日は博多でサンカノゴイだ。今日はどこまで移動しておこうかと考えていたら父親から携帯が!「おい!あしたは雪じゃあいいよるで〜はようせんにゃあ帰れんようになるで〜」とのこと。ううっどうしよう?鹿児島付近まで寒気が南下してくるらしい。お守り用にチェーンを持参しているが、チェーンをつけて高速を走りたくないしなあ・・・しばらく考えていたが、撮影に満足してしまったこともあり、「よし!とりあえず出水を発とう!」そうと決めたら土産を買い込み、出発することにした。

15時40分
 出水を出発。とりあえず福岡まで行ってそこでもう一度考えることにした。風がだんだん冷たくなってきて寒気が南下している予感。まあでもこの様子なら雪は大丈夫かな?

17時30分
 八代IC入る。高速走行中、風はますます冷たくなり、冷たい雨が降ってきた。そして何気なくメーターを見ると通算走行距離が149995キロ!おお!いよいよ15万キロ達成だ〜!さすがに高速走行中は写真が撮れませんでした。

18時20分 
 山川Pへ入る。ここまでの走行距離は894.3キロ。高速道路情報を見るがまだ雪の規制はでていないようだ。まあとにかく福岡まで行こう。すぐに車に戻る。

18時30分
 八女ICで出る。通勤割引で半額だ。ICでてしばらくは八女の市街地だ。K先生のふるさとだなあと思いながら走る。なかなか古風な街だ。程なく3号線と合流。しかし、久留米付近で軽い渋滞にひっかかる。このあたりは3号線が片側1車線になるんだった。ここで1時間近くロスする。すると空からぱらぱらとあられが降ってきた。なんだかやばそう。給油に寄ったガソリンスタンドでも「これから寒くなるよ〜」と脅かされる。これはやはり帰った方が良さそうだ。走りながら80%くらい帰るつもりになった。途中、筑紫野市で怪しげな温泉を見つけた。入り口は赤いネオンでどう見てもラブホのよう、しかし、家族風呂や大浴場などと書いてあるのでふつうの施設のようだ。今度来たときに寄ってみようか?このあたりからあられが雪に変わり始めた。筑紫野から200号バイパスへ。もう100%帰ることに決めた。しかし冷水峠は雪は大丈夫かな?とりあえず向かう。雪はちらちらでひどくないので大丈夫そうだ。冷水峠を下りたあとは以前と同じく200号バイパスをぶっ飛ばす。お腹がすいてきたが、とにかく帰れるところまで帰った方が安全だと考えたのでとにかく九州脱出を目指すことにする。

20時30分
 何とか八幡ICに滑り込む。高速をぶっ飛ばしてめかりSAへ入る。

21時
 高速道路情報を見ると、中国道は冬用タイヤ規制がついに出たようだ。どうしようか。高速を出るか、いや、山陽道に入れば雪は大丈夫だろう。落ち着かない気持ちを抑えようと博多ラーメンをかき込むが緊張して味がわからなかった。ここで判断を誤れば雪の中で立ち往生だ。親に電話をすると広島でも雪がちらつき始めたようだ。とにかく急がないと。関門橋をあとにして中国道を走る。雪はだんだんひどくなってきた。路面にはまだ雪がないのでまだ大丈夫だ。

22時頃
 山陽道の分岐までやってきた。助かった〜山陽道に回ればもう大丈夫だろう。一安心、と思ったのだが、雪はまだまだ降り続く。それどころかますますひどくなってきた。次第に周りの樹木は真っ白で、ついに路面にも雪が!もうだめだ!徳山東ICで脱出!

23時頃
 国道2号線へ出る。あたりの樹木や屋根はもう真っ白になっている。運転に十分気をつけないと。このまま2号線を走ると玖珂あたりで山間部を走ることになるので188号線を走ることにした。徳山を過ぎて光市に入ると予想通り雪がやんで路面が落ち着いてきた。コンビニに入りコーヒーで一服。もう安心だ。時計を見ると日付が変わろうとしていた。

0時
 188号線を走り、岩国へ。空は満天の星空である。やっと落ち着いた気持ちになったのでCDをかける。しかし、広島市に入った頃からまた雪がちらつき始めた。西区あたりでは屋根に雪が積もっている。場所によって本当に違うのだなあ。自宅周辺に来ると路面にも雪がほんのり積もっている。

1時18分
 ついに自宅到着!無事でした。総走行距離1261キロでした。毎度のことながらあほな旅でした。自分を取り戻せたのかどうかよくわからない旅でした!


こんなに走ったのでした!

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